「セラミック」は、保険適用外(自費)の治療の際に使われる、本物の歯と見分けがつかないほど精巧に作られた被せ物の歯の事を一般的に言います。
「差し歯」とも言われます。(差し歯はクラウンとも言われますが、その理由は被せ物だからです)セラミックとは陶器のことで、歯科で使用するセラミックは、その組成や組織、形状、製造工程を制御して、さらに強く、美しくしたものです。ただ、一口にセラミックの歯と言っても種類があります。大まかに分けて二つの種類があります。
セラミックの歯(メタルボンド)
全てがセラミックではなくても、金属の土台に使用して、金属の裏打ちの上にセラミックを貼り付けて作るものも「セラミックの歯(メタルボンド)」と言っています。本当は金属を少しも使わない被せ物をしたいのに「セラミックの歯にしたい」と言うと、金属を使用したセラミックの歯で治療をされてしまうことも考えられます。たとえ裏側でも金属を使用すると、そのうちに歯ぐきの黒ずみ(メタルタトゥ)ができてしまうこともあります。(金属が溶け出すことによって歯茎を変色させてしまう)
一般的に金属の部分には、ミロ、ニッケルと言われる金属が使われる事になり、金属アレルギーのリスクがあります。
オールセラミックの歯
(オールセラミックス・ジルコニアセラミックス)
オールセラミックの歯は、金属は使わず、全てをセラミックだけで作った歯です。
ジルコニアセラミックの歯は、ジルコニア(人工ダイアモンド)の裏打ちの上にセラミックを貼り付けて作る歯です。(ジルコニアはセラミックの中で最も硬いものです)全てがセラミックなので、歯茎が黒くなったり、金属アレルギーの心配がないので、現在の主流といっても過言ではありません。