予防〜メインテナンス〜

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メインテナンス

“メインテナンス” 歯科用金属を一切使用しない身体にやさしい治療〜金属アレルギーの心配のないメタルフリー治療を行っています

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ひとたび歯周病になれば、歯科医院でその細菌を歯面から除去しなければなりませんが、たとえ除去して健康な状態になったとしても、歯茎の上に、歯周病の原因であるプラークがまた付いて、それを放置していると、病気が再発します。

フロリダのマグヌソン教授の実験によると、歯周ポケットの中から細菌を除去(麻酔下でのスケーリング)した後、歯の上にまた細菌が付着すると(つまり歯ブラシがうまく使えないと)ポケットの中の細菌が、4~8週間でまた増えてくるということがわかっています。つまり治療した後患者さんが歯ブラシを上手く使えないとすぐ再発するわけです。

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歯肉縁上プラークの存在下では、歯肉縁下細菌叢がすぐに(4~8w)再定着した文献Magnusson,I.,Lindhe,J.etalJ.Clin.Periodontol.,1984

さらに、歯周病の細菌は、1~2年でできあがったポケットの中に増えたわけではなく、歯が生えてから、つまり6歳で歯が生えて、例えば成人性の歯周組織炎となるとすると、だいたい35歳くらいが目途になりますけれど、その間に30年近くかかって貯まった細菌を歯科医師や歯科衛生士が、ほんの1~2時間の間に除去してしまうわけですが、そこの部分に歯ブラシが届かなければこの30年かかって増えた細菌がほんの4~5週間でまた増えて、病気が再発してしまうということになります。

このことからも、歯周病の予防には歯ブラシでプラークが付かない様にすることも大切ですが、一度歯周病にかかって治療が終わった後、その再発の予防にも機械的、つまり歯ブラシで歯茎の上のプラークが歯茎の上の歯面に付かなくなるということは非常に大切です。たくさんのマウスウォシュ(洗口液)が市販されていますが、残念ながら、一度歯面あるいは根面に着いてしまったプラークを取り除く薬剤は現在の所ありません。(洗口液はあくまで補助的なもの) 歯ブラシもしないのに歯周病にならない人もいれば、歯ブラシをかなりしているのに歯周病になる人もいます。これはどうしてでしょうか?

歯周炎の病因論(リスクファクター)
歯周炎の病因論(リスクファクター)

歯周病になるには3つの要素があります。

歯を支えている組織が細菌の感染に強いということになれば、歯周病に罹患しませんが、弱い場合は当然歯周病になりやすくなります。しかしこれは遺伝学的に決められていますので変えることができません。

ある時期、歯と歯茎の間に防御機能が弱った時、例えば20歳のあるときに歯と歯茎の間の細菌に対しての抵抗が弱ったとしたら歯周病に感染することになりますが、それに35歳で気づいたとしてももうこれは手遅れなわけです。この歯と歯茎の間の防御機能を強化するということは遺伝学的に決まっていることなので不可能です。

そして3つ目に残る要素として歯面に付いた細菌、つまりプラークの質や量が問題となります。

歯面に付いたプラークの内おそらく10数種類が歯周病を引き起こすと考えられていますが、むし歯のようにある特定の菌が歯周病を引き起こすということがわかっていません。運良く歯周病菌がいなければ、当然歯周病は発症しないわけです。たとえ歯周病菌が歯面に付いていたとしても我々はこれをコントロールする事は可能です。決して細菌を0にする必要はありません。

結核菌の保菌者でも発病しない人はたくさんいます。それと同様に歯面に付着した歯周病菌の数をある一定レベルで減らしてあげれば、生体が正確に防御します。もちろん全身疾患、例えば血液疾患などの患者さんにおいては細菌の数をほぼ0にしないと歯周病を発症する事になります。一度歯周病に罹患したということは、治療が終了して、健康な歯周組織が快復されても、この3つの要素のどれかに問題があったわけですから、再発を防止するために、治療後のメインテナンスは必須です。

最近では、サポーティブ・ペリオドンタル・セラピーと言う言葉が盛んに使われています。つまり、患者さん自身のプラークコントロールに加え、術者つまり衛生士達による積極的な機械的あるいは化学的なプラークコントロールの大切さが再認識されています。

プラークコントロール

歯周炎の病因論(リスクファクター)

歯周治療をうまく進めていくためには…

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